- Gary King and Richard Nielsen: Why Propensity Scores Should Not Be Used for Matching, WP, 2016.
曰く,PSマッチングを使っても,実際にはうまくバランスしないことが多く(imbalance),非効率的で(inefficiency),モデルに依存し(model dependence),バイアスまでも増加するという PSM paradox が生じているとか.といっても傾向スコアのマッチング以外の利用(回帰調整や層別化など)を否定しているわけではなく,あくまでもマッチング法への利用が批判の対象となっている.
(追記)詳細はanalyticalsociologyさんのブログポスト「King and Nielsen (WP 2016) なぜ傾向スコアをマッチングに使うべきでないのか?」(2017年9月)を参照されたい.
2015年7月にはスライドが,同年9月には動画(International Methods Colloquium)が公開されている.
Twitter言及の例(追記:ドープネスさんは2017年8月下旬にアカウント凍結となったようです.すぐに別アカを開設されたようですが.):
さんざん言われてるけれど、この分野の超大家による傾向スコアマッチングを何故使うべきではないかについての論文。実証家、もう使ったらあかんで。https://t.co/9pyCG8C60l …— 便座DØ)))PENESS (@benthedopeness) 2017年1月26日
例えば年齢と男女で傾向スコアを作ると、(高齢・男)と(若年・女)が同じ傾向スコアになることがあって、(高齢・男)のコントロールと(若年・女)のトリートメントを比較するようなインバランスな状況が生じうる模様。コントロールとトリートメントの基本統計量はよく確認した方が良さそうである。— uncorrelated (@uncorrelated) 2017年5月4日
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