賃金への効果は確認されないが,仕事の満足度を高める効果は確認できるとのこと.
- 菅史彦 「大学院教育が賃金に与える影響」 ESRI Discussion Paper No.336,2017.
- 菅史彦 「大学院教育が賃金に与える影響について」 『ESRI通信』 第100号,内閣府経済社会総合研究所,2016年12月.
関連する直近の研究に
- Robert G. Valletta: Recent Flattening in the Higher Education Wage Premium: Polarization, Skill Downgrading, or Both?, NBER Working Paper No. 22935, 2016.
などがある.
大学院に限定されない(大学)教育の意義については,経済学のエバンジェリスト(?)としても有名なジョージ・メイソン大のCowen先生と同大のTabarrok先生による討論が面白い.なお,お二人が運営するブログ「Marginal Revolution」に掲載された記事の幾つかは「経済学101」で和訳されている.
大学院に限定されない(大学)教育の意義については,経済学のエバンジェリスト(?)としても有名なジョージ・メイソン大のCowen先生と同大のTabarrok先生による討論が面白い.なお,お二人が運営するブログ「Marginal Revolution」に掲載された記事の幾つかは「経済学101」で和訳されている.
(追記)日本においては(スクリーニング仮説よりも)人的資本の観点が重視されているとか.橘木先生の「教育機会と格差問題について」(2006年講演)や,Altonji and Pierret (2001, QJE),一橋・小野浩先生の Ono (2008, RSSM) ,Lange (2007, JLE),Lange and Topel (2006, Handbook),山口先生の下記ツイートを参照.
上ツイートの文脈において執筆されたブログ記事「高等教育無償化を正当化しうる5つの理由」も参照.教育効果にシグナルが存在する場合、外部効果は正ではなく負になり、社会的利益は私的利益を下回る。しかし、これはあくまで理論上の話で、サポートするような実証分析を私は見たことがない(逆はたくさんある) https://t.co/rL3b7ApVps— 山口慎太郎 (@sy_mc) 2017年5月10日
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